先物取引での成功例を二つ

では、ここで、私と友人のそれぞれの実体験を、紹介したいと思います。

まず、私は先物取引を始めてから、着々と資産を増やしていきました。

それは、先述したように、コツコツと、慎重に先物取引を続けてきたからです。

しかし、無論それだけでは、先物取引のリスクを回避することはできません。

私はだから、特に「リスクマネジメント」

を意識して行っていきました。

その中でも「経営の安定化」

を最も重視しました。

つまり、利益に目を向けるのではなく、自分が自分の会社の社長だと想定し、いかにして長く続けられるかということに主眼を置いたんです。

こうした意識の下では、自分は「社長」

ですから、慎重さを欠いた先物取引はできませんし、不安定な経営も極力避けるようになります。

そして、特に意識したのは「収支でマイナスにならないこと」

です。

ここにも資金の分配は生きてきますし、こうした慎重な姿勢さえキープしていれば、赤字になるということはありませんね。

一方の友人は、私よりは大胆に行動する人間ですが、それでも赤字になったという話はきいたことはありません。

意外かもしれませんが、友人は、私よりも高い利益率で経営を回しているということです。

そこには彼の情報収集能力があると思います。

市場の在り方によって先物取引の仕方を変えたり、先物取引で扱う商品を変えたり……こうした姿勢はつまり、妙なこだわりがない、ということではないでしょうか。

一つの商品に固執したりすると、コンコルド効果(利益の見込めない商品に、これまでの投資を無駄にしたくないという思いから、無駄な投資をし続けること)に陥りやすく、結果として大きく資産を減らすことにもなりますが、こだわりがなければ、外的な要因の変化にも、柔軟に対応することができると思います。

だから友人は、機を見ては様々な商品を扱い、先物取引の幅も非常に広いんです。

だからこそ、大口の投資にも、躊躇うことなく挑戦することができるのでしょうね。